
【就活必須科目】「ガクチカ」についての考え方
Libertyでは、この就活コラムを通して新卒就職活動に関する有益な情報を発信していきます!
就職活動で悩んだり、行き詰まったりしていませんか?
私たちは就職活動を経験した学生だからこそ分かる、リアルで価値の高い情報をお伝えしていきます。
目次
1. 何故ガクチカがよく問われるのか
1-1. 困難や課題に対する立ち回り方を見るため
1-2.人柄や価値観を知るため
2.ガクチカの見つけ方
3.ガクチカを作る時、話す時に持ちたいマインド
4.まとめ
【プロフィール】株式会社Liberty
福岡×若手に特化したキャリア支援を行う。「自分らしく生きる人を増やす」をモットーに面談・就活イベント・就活情報を通して学生のキャリア形成をサポート。
皆さんこんにちは!
セミの鳴き声が聞こえてきて、また今年も暑い夏がやってきたかーっとワクワクしています、Liberty学生インターンの南です!(詳しいプロフィールは記事の最後に記載しております)
さて今回のテーマは、
「ガクチカ」
です。
そもそも「ガクチカ」とは何なのかを知らない人もいると思います。「ガクチカ」とは「学生時代に一番力を入れた経験」の略語です(ここだけの話、私もこんな略語があるとか知らんやった…)。これは就職活動で必須であるエントリーシート(ES)や面接内で必ずと言って良いほど問われる質問です。その為、皆さんなりの「ガクチカ」の基礎を作り上げておくことに越したことはないでしょう。
今回はその「ガクチカ」について、私やLiberty学生インターンの経験や企業の人事の方に伺ったお話を基に、注意したい点などをお話ししていきます。
1.何故ガクチカがよく問われるのか
まずは始めに、どうして学生時代に頑張ったことを問われるのか、いったいどこを見て評価しているのかを、企業の人事の方に教えて頂いた話を交えながら解説したいと思います。
1-1. 困難や課題に対する立ち回り方を見るため
既に社会人経験を積んでいる中途採用と異なり、新卒採用では、学生の実務スキルや仕事の能力、経験を測ることはできません。
そこで学生がそれまでに努力してきたことについて問うことで、直面してきた課題や困難をどう乗り越えてきたかを知り、それを企業内の実務に当てはめることで適性や耐性などを評価しているのです。
1-2. 人柄や価値観を知るため
どんな人でも「目標」は必ずしもあると思います。それは大きいもの小さいもの、人それぞれであると思います。そして、それに向かってどう頑張るかも十人十色です。
どうしてその目標を持ったのか、何故それに向けて頑張ることができたのか、どうやって頑張ったのかなどをガクチカを問うことで学生側から引き出し、そこから個性や人柄、価値観、感受性などを読み取ることが出来ると考えられています。
以上の2点から、ガクチカはエピソードもそこそこ大事ですが、何よりも「過程」や「思い(理由)」が非常に大事であると言えるのではないでしょうか?
2.ガクチカの見つけ方
ガクチカのテーマを見つける上で生じる困惑には大きく2種類あると思います。
① これといった経験が思いつかない
② どの経験を書くべきかわからない
「やばい、特に何もしていない…。何も思い浮かばない…。」
「めちゃくちゃ色々やってきたし、あれもこれも書きたい。どれを選べばいいんだろう…。」
そんな風に考えてしまい手が止まってしまっている人はいないでしょうか?
確かに代表的なガクチカといえば、サークルでの代表としての経験や部活動で全国大会に出場した経験、海外留学での経験などといった派手なテーマであると思います。加えて、そういった目立つ経験のある人たちが絶対に勝っていくんだという思いになりがちです。
しかし、第1章でも述べたようにガクチカでアピールすべきポイントは「過程」や「思い」であることから、テーマのインパクトの大小に関わらず
「何を考えていた、感じていたか」
「どんな思いの元、どんな行動をとったか」
「その中で何を感じ取ったか、どう成長したのか」
「この経験を現在どう活かしているか、この先どう活かしていくか」
といったものを理論的かつ気持ちを乗せて説明できるテーマであれば何でも良いと思います。
Liberty学生インターンや就活で出会った学生などから聞いた面白いなと思ったテーマとしては、
- 数少ない休みを活かしてアルバイトしながら院試で1番になるために工夫して勉強した経験
- カードゲームで日本代表になるために頑張った経験(最終的に日本代表にはなれなかったそうですが上記の要点を書きやすかったために選んだそうです)
- 昼夜逆転生活を元に戻し、それ以降1度も遅刻しないように努力した経験
- 挨拶を欠かさないようにしたり、困っている人をすぐに助けるんだといった意思を持ち続けて、引っ込み思案すぎた性格を少しだけでも改善できた経験
- 友達からの誘いをできるだけ断らないようにし、フッ軽王と呼ばれるようになった経験(もちろん勉学を疎かにしない範囲です(笑))
などといった、派手ではなかったり、必ずしも目標を完全達成できていないものであっても、彼らにとって上手く表現できる頑張った経験をガクチカとしていた人も多くいました。
あなたにとって信念を持って上手く説明できる頑張った事って何でしょう?過去を振り返るいい機会でもありますので是非とも考えてみてください。
どうしても見つからないという人は自己分析を今一度深く行ってみると良いでしょう。(【22卒】就活の成功は自己分析できまる?自己分析のやり方3選)
また、家族や友人などあなたの事をよく知る人と話をしてみるのも非常に良い方法であると思います。
もちろん我々Libertyでも一緒に最適なガクチカを見つけ、作っていくことも出来ます。お気軽にご相談ください!(面談申し込みは、https://www.liberty-inc.co.jp/blank-2まで!)
また、ガクチカのテーマは複数持っている方が良いと思います。これは企業や業界によって刺さる内容が異なってくるからです。
それぞれに合ったテーマを見つけるためには業界研究(【22卒】超重要!差がつく業界研究のススメ!)や企業研究、リクルーターやOB/OGとの接触を行い分析していくと見つかると思います。
3.ガクチカを作る時、話す時に持ちたいマインド
正直なところ、ガクチカの基本的な構成や気を付けるべき点などは数多くの記事がもう存在しており、そちらを参考にしていただくと良いと思います。
そこで、ここではガクチカを考える時や面接時に話す時に後ろ盾として持っていてほしい「マインド」という面のお話をさせて頂きます。
第2章でお話した通り、ガクチカには
「何を考えていた、感じていたか」
「どんな思いの元、どんな行動をとったか」
「その中で何を感じ取ったか、どう成長したのか」
「この経験を現在どう活かしているか、この先どう活かしていくか」
などといった要素を盛り込んで準備をすべきなのですが、これらを考えていくと同時に、相手に「伝える」ための表現を考えていく必要があります。
そんな時、ウェブ上にありふれているガクチカの例文を参考にする、場合によっては丸々その表現を引用したりしていませんか?
確かに表現が本当に考えても考えても浮かばない場合や語彙不足で調べるといった場合は仕方ないと思います。と言いますか、そんな時には、時間は有限であるので進んで調べて参考又は引用する方が良いと思います。
しかし一方で、このガクチカは「あなた」の学生時代に一番力を入れた事について問われているため、自分の言葉で何としてでも表現するのが最適解であると私は思います。
事実、私がお話しさせていただいた企業の人事の方も「心の底から出た言葉とどこからか引っ張ってきただけのような言葉は熱量の違いをとても感じ取ることが出来る。だから前者を用いて全力で思いをぶつけてくれる学生には非常に魅力を感じる」とおっしゃられていました。
ここで一つ、難関ベンチャー企業内々定者からもらった皆さんへのアドバイスを紹介させて頂きます。
ガクチカを書くときに気を付けてほしいことまずは「自分がどういう人間か」を言う。そして、「だからどういう行動をしたのか」と繋げる。
実際に就活を行っていた時は上記した事以外は深くは意識していなかったです。確かに、言葉の使い方を考え、「綺麗に簡潔に伝えること」は一つの評価される能力であるとは思います。
一方で皆さんにガクチカを作る/話す上で本当に意図してもらいたいことは、自分の中心にある想いや自分の人生、自分とはどういった人間なのかなどを「自分の言葉で」表現し伝えることです。そのため、型にはまりすぎることだけは避けてもらいたいと思います。
型を意識しすぎたり、誰かの言葉を使ったりした瞬間、本当に伝えたい根本的な部分が伝わらなくなります。特に、採用にあたって学生や企業の事をよく考えていらっしゃる良い人事にはそのことが一瞬で見抜かれてしまいます。
では自分の言葉で話すためにはどうしたらいいのか。個人的な一意見ではありますが、私は「どれだけ自分について考えるか」がその答えを見つける上で一番大切だと思います。その中には自分はどういう企業に行き、働きたいのかをしっかりと考えて欲しいという思いもあります。
以上の事からガクチカを書く上で大事なのは、「日頃から自分と向き合い、考え、自分の持つ表現を豊かにできるか」ということだと思います。
繰り返しにはなりますが、ガクチカは「自分が自分の為に自分の努力について話す項目」です。自分のこれまでの頑張りに誇りを持ち、心の底から出てくる言葉で書く/話すことが非常に大切な心持ちであると思います。
4.まとめ
皆さんいかがでしたでしょうか?
ガクチカは就職活動では切っても切り離せないものです。しかし、過去の自分を振り返られるといった面でもすごくいい機会ですので、是非納得のいくものを作っていきましょう!
- ガクチカでは学生の問題解決力や耐性、価値観、人柄などが見られている!
- 「過程」や「思い」が大切!
- 自分が一番深堀しやすいテーマであればキラキラしていなくてもOK!
- 心の底からの言葉で自分を表現するのが一番刺さる!
どんなことであれ、あなたの頑張りはあなたを助けてくれるはずです。自分に誇りを持って頑張りましょう!!
【参考元】
- https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00077/071500017/
- https://syn-ad.com/senpai-shukatsu/column/895
- https://01intern.com/magazine/archives/22692
- https://offerbox.jp/columns/18975.html
- https://unistyleinc.com/techniques/1293
【著者プロフィール】
九州大学大学院 薬学府 創薬科学専攻 修士2年
南 圭 (みなみ けい)
趣味:硬式テニス、音楽ライブ・フェス参戦、バイク、ウクレレ・ベース演奏
内々定承諾先:日清食品ホールディングス(R&Dコース・食品研究開発職)
インターンシップ参加実績:KMバイオロジクス、久原グループ、小林製薬、新日本科学、日清食品ホールディングス、バイオ科学、久光製薬(五十音順)