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就活経験者による業界紹介!【SIer編】

 

皆さんこんにちは! Liberty学生インターンの南と廣光です!(詳しいプロフィールは記事最後に記載しています)廣光は初の記事執筆になります。皆さんに少しでも多くの事をお伝えできたらと思いますのでどうぞ最後までお付き合いいただけたらと思います!

 

今回のLiberty就活コラムは、筆者の内定業界にて就活を経験する中で勉強したことのシェアによる「業界紹介」シリーズ第2弾となります。皆さんに就活生として得た知識や経験、感じ取ったことをこの記事を通して知ってもらい、少しでも興味を持っていただけたらと思います。

 

記念すべき第2回目は、「SIer業界」について紹介していきたいと思います。

▼第一弾はこちら▼

 

 

1.SIerとは?

SIer(和製英語です)とは「System Integrator  (システムインテグレーター) 」の略語で、「システム開発や運用などを請け負う事業またはサービスを提供する企業」のことを指し、IT業界の一部を担います。実際には、顧客(クライアント)の要望に応じたソフトウェアの設計や運用、コンサルティングに至るまで、システム開発にまつわる全ての業務を引き受ける業界です。

 

近年、どのようなビジネスにおいてもITを活用することが不可欠であると言っても過言ではありません。しかし、そのシステム開発には高度な知識や技術が必要となります。一方で、多くの業界や企業ではエンジニアを抱えていないというのが現状です。そのような企業に代わり、各企業に合ったシステム開発を行うのがSIerの役割です。その為、SIerの業態は企業間で取引を行うBtoB (Business to Business) が多くなり、金融・小売・流通・建設・不動産・エネルギー・メーカー・マスコミ・サービス・官公庁など、非常に多様な業界・業種を相手にビジネスを行うこととなります。

実際の大まかな業務内容は、顧客からの聞き取り、保有している過去の経験値などによる知見から適切なアドバイスとシステム全般の企画、自社で新たに製造もしくは既存のパッケージなどの導入といった適切な選択、更に使用する機器の提案まで含めた全てのネットワークシステムの完成まで全責任を負います。またシステムの保守・運用まで行うため、顧客のITシステム運用の根本を責任を持って支えていく業務となります。

 

その働き方は特徴的で、「客先常駐」と「受託開発」の2つに分けられます。「客先常駐」とは、顧客のもとで仕事を行うスタイルです。プロジェクトごとに働く場所が異なりますが、いろいろな現場を体験することにより、大幅なスキルアップが期待できます。また、1人で常駐することはほとんどなく、同じ会社に所属する先輩技術者と共に行動します。一方の「受託開発」は、顧客から依頼を受けて自社で開発を行います。つくるものは受注するものによって変わることもあれば、同じシステムを継続して受注することもあり、担当する仕事によって様々です。

 

IT業界を志し、就活を行っているとよく耳にするSE (システムエンジニア) との違いは、SEが個人の職種を指すのに対して、SIerは企業・業界を指すところにあります。「SE業務している会社」や「企業でSIerとして働く」とは言わず、「SIer業界でSEとして働く」と言うことはあります。また、同じくIT業界の一部を指す言葉であるSES (システムエンジニアリングサービス) との違いは、SIerがシステムの開発を請け負い、クライアントに「納品する」ことが役割であるのに対し、SESはシステム開発の「手助けをすること」、つまりSESは納品の責任は無く、システム開発のスキルを提供することが役割です。調べていくと似たような単語が沢山出てきますが、きちんと調べて理解した上で、混乱、誤用しないように気を付けましょう。

 

SIer業界の総売上は約13兆円、平均年収は461万円 (2019年) となっています。ただし、平均年収は企業の規模によって大きく異なってきますので、興味のある方は詳しく調べてみると良いでしょう。

 

業界の中でも企業形態によって4つに分類することが出来ます。

メーカー系

ハードウェアからソフトウェア開発、システム開発まで幅広いサービスを提供します。代表的な企業に日立製作所、NEC、富士通などがあります。大企業が多く、1次請けした案件(プライム案件)を自社もしくは自社の子会社で開発するケースが多いです。系列企業の製品を使った開発が中心となります。

 

ユーザー系

企業の情報システム部門が独立し、親会社からの案件だけでなく他の企業からの案件も請け負う形態を持ちます。NTTデータ、野村総合研究所などが該当し、こちらも大企業が多くあります。

 

独立系

親会社を持たず独立してSI事業を行う形態を取ります。代表的な企業は富士ソフトや大塚商会、日本ユニシスなどがあります。独立系は、関連企業の製品に縛られない開発が行える点に強みを持っています。

 

外資系

グローバルマーケットでSI事業を行い、マイクロソフト、IBM、アクセンチュア等が代表として挙げられます。これらの企業のサービスを使って開発するにはライセンスが必要なケースが多くあり、ライセンスの取得・維持にはお金が掛かります。これらの会社が直接システム開発を行うケースは少なく、多くの場合はライセンスを持つ企業が開発を担当します。

 

上述したようにSIerはBtoBの形態を取ることが多いため、学生のうちは馴染みのある企業は少ないでしょう。しかし、社会に出ると、こういったBtoB形態を主体とした業界が多くの企業の発展にどれだけの寄与を行っているかがわかることとなると思います。その為、非常に重宝されている業界であると考えられます。

実際にSIer業界をメインに就職活動を行った筆者がSIer業界について特に感じることは、「どの業界にも必要とされる」ということです。実際に、SIer業界に興味を持ったきっかけは、様々な業界の説明会に参加した時、どの業界もIoTをアピールしていたからでした。常に新しいものに触れて進化したいという自分の性格と、常に情報の先取りや進化が求められ、幅広い業界に貢献できるSIer業界が合っていると感じ、この業界を志しました。

 

2.SIer業界で働くうえで求められることは?

SIer業界は顧客のヒアリングから実際にシステムを開発、運用、そして保守まで行うなど、非常に多岐にわたるスキルが必要とされると考えられます。

その中でも特に以下の3つようなスキルが大切になってくるでしょう。

 

  1. スケジュールを作成・調整・管理できるスキル
  2. 人をまとめて計画を確実に進行できるスキル
  3. 設計ができるスキル(エンジニアリングスキル)

 

1に関して、受託でシステムを開発するSIerでは、期日と予算範囲を厳守しながらシステムを作り上げて納品する能力が特に重要です。作ってみて、「この機能もあった方が便利なのでは…?」と思うことがあっても、要件の追加や計画の変更はリスクが伴うため、持ち越しあるいはそのまま納品ということになってしまいがちです。また、業務は受注単位で動かざるをえないので、一度プロジェクトを開始すると、途中で内容を大幅に変更したり、途中で一次停止して別のタスクを優先するということもできなくなってしまいます。

加えて、発注側も大企業になることが多いため、小回りがきかず、年単位でしかプロジェクトの変更がきかないこともあります。そのため、エンドユーザーへの提供価値よりも、とにかく要件通り作り上げるということが優先されてしまいます。一方で、年単位又は億単位の巨大プロジェクトを進めるに当たって、スケジュールを作成・管理・調整しながら業務を遂行していくスキルはSIerでないと身につかないスキルだと思います。

 

2は、いわゆる「コミュニケーションスキル」と言うものです。SIerと言えば「パソコンに向かって黙々とプログラミングをしている」といった印象がある人もいるかもしれませんが、意外とそういうわけには行かないのが現実です。発注先の要件要望を的確に聴き取りながら開発を行っていく以上コミュニケーション能力を求められます。加えて、たった一人で案件に臨むことはなく、会社という組織に所属している以上、同僚と協力してより効率良く案件に立ち向かっていくことが求められます。その為、いかに効率よく同僚や発注先と協力し、納期に間に合う形でより多くの付加価値を提供することが出来るのかということが求められてくるというわけです。

3に関しては、SIerの主な業務内容である、上からの要件定義を基に開発するシステムの設計書を作成し、開発を行っていく上で、SIerに入ったらまずはこの過程を完璧にこなすことが求められます。最初から完璧にできることはほとんどありませんが、日々勉強を積み重ね、積極的に先輩社員などのアドバイスを身に付けていくことで、仕様書が卒なく理解できるレベルになれると良いでしょう。こうなってくると転職にも有利になるでしょう。

 

筆者がSIer業界で就活を行うときに考えていたことは、この業界ではチームで協力して仕事をすることが必須であるので、多くの場面でコミュニケーションの取り方が問われると思います。そこで、自分はどのような性格か把握し、チームではどういった立場で活躍できるかを伝える事が大切であると考え、SIer業界で役立ちそうな自分のスキル・長所・性格を自己分析し、「芯はあるものの相手の意見も尊重し学ぶ柔軟性がある事」をアピールしていました。また、好奇心旺盛で常に新しいものに挑戦したい性格も業界に合っており、評価されたのだと思います。

 

まだ学生であり、これから内定先であるSIer業界で頑張りたいと思っている筆者は、お客様の気付いていない根本的な問題点にも気付くことの出来る力を身につけるよう心掛けています。具体的には、ヒアリング能力と想像力、そして、それを実現する知識やスキルが必要であると考えます。そこで、まずは働き始めるまでに、基礎知識として「基本情報技術者試験」の勉強を行っています。今からでも勉強してみたい、どんなものか興味があるという方は「基本情報技術者過去問道場」というサイトをオススメします。

 

3.業界の特徴と将来性

このSIer業界の特徴として、まず、上述したように業界の中でも企業の形態によって4つに分類できることです。それぞれによって請け負う工程や案件の規模、それに伴う給与や勤務形態などが異なってくるので、業界・企業研究時には注意して丁寧に調べましょう。

次に挙げられる特徴として、ビジネス工程において関わる企業が異なってくることです。それは、SIer業界の主たる業務であるシステム開発が「要件定義」「設計」「開発」「運用」と工程をわけ、順を追って開発を進める手法「ウォーターフォール型」が取られることに起因します。ウォーターフォール型の前半で行う要件定義と設計工程を「上流工程」と呼び、後半で行う開発・運用工程を「下流工程」と呼び、上流工程は顧客のヒアリングを行って要件定義書や設計書を作成し、下流工程ではプログラミングやテスト、運用実務などを行います。業界では大手SIerが上流工程を担当し、下流工程を中小SIerに外注するケースが多く、このことから企業規模によって仕事内容が異なってくるのです。

 

この構図からSIer業界には建設業界と同じ「下請構造」が存在するといわれています。建設業界の下請構造とは、大手ゼネコンが工事の受注を受けて、下請け業者に発注を出し、下請け業者は孫請け業者に発注し、そして大手ゼネコンがその全体を取りまとめるという仕組みです。これがSIer業界にも同様に存在し、簡潔にまとめると、大手SIerが大規模システムの開発を受注し、それを下請けSIerに発注し、下請けが孫請けのSIerにさらに発注するという構造です。この事実を揶揄して「ITゼネコン」と呼ぶ人もいます。

 

こうした下請構造は以下のような問題を生じさせかねない原因となります。

  • 下請けのSIerでは、顧客の顔が見えず、仕事に意味ややりがいを見出すのが難しい
  • 大手SIerが決めた納期に間に合わせるために、残業や長時間労働を強いられミスをする可能性も高くなる
  • 元請けから下請け・孫請けと下にいくほど途中で金額を抜かれるので、下請け・孫請けは利益が低くなりがちになる

 

上記の3つはあくまでも一意見であるため、これを問題だと感じない人も多くいます。一方でこうした下請構造とそれに付随する問題ゆえにSIer業界はヤバいと感じている人も多くいるのが実情です。その為、それぞれの企業がどの範囲まで、どの工程を担っていることが多いのかを調べ、自分の興味や強みに合った企業を見つけることがあなたの将来にとって重要となってくるでしょう。

 

では、将来性はどのように考えられるでしょうか。実際のところ、その将来性はポテンシャルを大いに秘めたものであると考えられているようです。それには3つの大きな要因が考えられます。

  1. クラウドSIの需要が高まっていること
  2. SIerのビジネス領域がとても幅広いものであること
  3. 慢性的にSE不足が生じていること

 

1において、「クラウド (Cloud)」とは、従来は手元にあるコンピューターで使っていたソフトウェアやデータをインターネットを介したネットワーク経由でサービスとして利用者に提供するものを指します。その中でもSIerはSaaS (Software as a Service)、インターネットを通じてソフトウェアを提供するサービスに携わっており、企業が自社でシステムを持つのではなく、クラウド型システムを導入することが増えているという実情並びに今後も増えていくことが期待される中でクラウドSIの需要は今後も見込まれるでしょう。

 

2については、SIerのビジネス領域が金融・小売・流通・建設・不動産・エネルギー・メーカー・マスコミ・サービス・官公庁などさまざま業界・業種を相手にビジネスができるという点から考えられます。近年、大手SIerの中には、顧客からの依頼を待つのではなく時代の流れを先取りし顧客が必要とするであろうサービスを先に提案するといった新しいビジネスも創り出しており、業界全体で更に需要を増やそうという動きが起きています。こうした点もSIerの将来性が期待できる理由となります。

3に関しては、上述したように業界の下請構造や労働集約型のビジネスモデルが起因してSEの慢性的人材不足という問題が生じているのが現状なのですが、この現状は逆に考えればSEにとっては好機と捉えられるためです。というのも、どの企業も優秀なSEを必要としており、SIerならば日々の業務に従事することでSEとしての基本のみならず、より多様なスキルを身に付けた、重宝されるべき人材を育てやすいためです。

 

筆者が感じる業界の特徴として、手に職をつけることができる点を挙げたいと思います。働きながらも様々なスキルを身につけていけるため、自身の努力次第でどこに行っても重宝される人材になれると考えています。それに加えて、リモートワークがしやすい事も強みであり、近年は、人生イベントでキャリアが左右されやすい女性にとって働きやすい環境として人気です。筆者自身のキャリアプランはまだ明確ではありませんが、まず初めはプログラミングなどの下流工程を学び、実力をつけ、徐々に要件定義などの上流工程の仕事を任されるようになれればと思っています。

 

4.まとめ

皆さん、ここまでいかがでしたでしょうか。ここまでを簡単にまとめたいと思います。]

 

  • SIerとは、顧客の要望に応じたソフトウェアの設計や運用、コンサルティングに至るまで、システム開発にまつわる全ての業務を引き受ける業界のこと
  • 金融・小売・流通・建設・不動産・エネルギー・メーカー・マスコミ・サービス・官公庁など、非常に多様な業界・業種を相手にビジネスを行う
  • 「メーカー」「ユーザー」「独立」「外資」の4つのグループに分けることが出来る
  • 「スケジュールを作成・調整・管理できるスキル」「人をまとめて計画を確実に進行できるスキル」「設計ができるスキル」を身に付けることが重要
  • 「要件定義」「設計」「開発」「運用」といった工程において関わる企業が異なり、上流を大手、下流を中小がそれぞれ請け負うことが多い
  • 「クラウドSIの需要が高まり」「SIerのビジネス領域がとても幅広い」「慢性的なSE不足」という点からSIerの将来性は大きいと考えられる
  • SIerでは日々の業務に従事することでSEとしての基本のみならず、より多様なスキルを身に付けた、重宝されるべき人材を育てやすい

 

実は幅広い業界に関わっているSIerでは、自分の興味のある分野と意外に深く関わっていることが多くあります。情報系の専攻ではないから入れないことなどはなく、むしろ自分が専攻していた分野の知識が求められる事も多くありますし、文系出身の方も多くいらっしゃいます。少しでも興味がある方は是非一度インターンなどに参加してみてはいかがでしょうか!?

この記事がみなさんのお役に少しでも立てれば光栄です!就職活動に悔いの残らないよう、全力で頑張っていきましょう!

 

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【プロフィール】

株式会社Liberty

福岡×若手に特化したキャリア支援を行う。「自分らしく生きる人を増やす」をモットーに面談・就活イベント・就活情報を通して学生のキャリア形成をサポート。

 

引用・参考元

 

【著者プロフィール①】
九州大学大学院 薬学府創薬科学専攻 修士2年
南 圭 (みなみ けい)
趣味:硬式テニス、音楽ライブ・フェス参戦、バイク、ウクレレ・ベース演奏
内定先:日清食品ホールディングス(R&Dコース・研究開発職)
【著者プロフィール②】
福岡女子大学 国際文理学部 環境科学科 学部4年
廣光 佑香 (ひろみつ ゆうか)
趣味:邦楽ロックのフェスやライブ、カラオケ、Youtube鑑賞、ゲーム
内定先:三井情報株式会社

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